大学院法学研究院 准教授
大賀 哲

異分野融合テキストマイニング研究会

2015.06.26

201506267月9日に第1回異分野融合テキストマイニング研究会を開催いたします。ここ4か月ほど、部局横断でテキストマイニングについての研究会の準備をしておりまして、ようやくスタートできることになりました!テキストマイニングとは文字列を対象としたデータマイニングで、通常は自然言語処理の手法を用いながら、文字列を分類、分析するものです。

今回の研究会は、議会議事録や法律文書、企業報告書、新聞記事などの文書データを自然言語処理を用いて工学系の研究者が解析し、さらにそれを人文・社会科学系の研究者が個々の分野の知見を活かして分析するという「異分野融合」・「文理融合」を強く意識したものです。複数の分野の知見を活かして互いの分析結果を比較・体系化すること、また体系化のためのシステム構築や政策研究に資するためのシステム構築ということを目標としています。将来的には大型予算を狙えるようなプロジェクトにしていきたいと思っています。他大学の方でも学生さんでも、どなたでもご参加いただけます。ご興味あればぜひ!

同じ情報は学術研究・産学官連携本部のウェブサイトにも記載されております。以下参考まで。

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来る7月9日(木)、第1回異分野融合マイニング研究会を開催いたします。本研究会は異分野融合型のテキストマイニング研究を目指し、部局・専門の枠を超えてその知見やノウハウの共有を図ることを目的にしております。

テキストマイニング(Text mining)とは、文字列を対象としたデータマイニング(Data mining)です。データマイニングは、統計学や人工知能などのデータ解析の技法を用いて、大量のデータから未知の「隠れた」情報や特長や傾向を見つけ出す技術です。テキストデータは一般に形式が定まっておらず、また特に日本語は単語の境界判定が容易ではないことから、テキストマイニングはデータ項目の明確なデータマイニングより難しい側面がありました。しかし近年では分析技術も進歩し、また高性能な計算機が利用できることもあり、有意義な分析が行えるようになってきました。

大量のテキストデータから重要語やキーワードを抽出することで、文書の傾向や重要事項を抽出する。大量のテキストデータを分類し、分類ごとの要点や特徴を見出す。テキスト中に隠れている問題点や新しい視点などを発見する。これらを、自然言語処理の手法とデータ解析の手法の組み合わせで、実現するのがテキストマイニング技術です。

異分野融合マイニング研究会では、分析することで有意義な情報が得られる可能性の高いデータ(文書群)をお持ちの研究者と分析技術は持つものの分野限定のデータの解読技術を持たない研究者を結びつけることで、九州大学におけるテキストマイニングの研究推進を目指します。たとえば、議会議事録や法律文書、企業報告書、新聞記事などの文書データを自然言語処理を用いて工学系の研究者が解析し、さらにそれを人文・社会科学系の研究者が個々の分野の知見を活かして分析することで、これまでには無い新しい視点で異分野間融合型のテキストマイニング研究を推進していきたいと考えております。

ご関心の皆さま方のご参加を心よりお持ち申し上げます。

日 時:平成27年7月9日(木)16:00~17:30
場 所:九州大学情報基盤研究開発センター3階 多目的講習室(箱崎理系地区)
テーマ:テキストマイニング研究についての事例紹介
講 師:中藤哲也(情報基盤研究開発センター・助教)
申込方法:参加申込の際は、件名に「異分野融合マイニング研究会」とお書きのうえ、学術研究・産学官連携本部・八木(coordinate@imaq.kyushu-u.ac.jp)まで、お名前、ご所属(職名)、連絡先(メールアドレス等)を7月6日(月)までにお知らせください。本学の教員(非常勤講師、学術協力研究員等含む)または大学院生以上の学生であればどなたでもご参加いただけます。また他大学の方でも参加を希望される場合にはお気軽にご相談ください。

世話人教員:
石田栄美(附属図書館・准教授)
上田竹志(大学院法学研究院・准教授)
内田交謹(大学院経済学研究院・教授)
内田諭(大学院言語文化研究院・准教授)
大賀哲(大学院法学研究院・准教授)
佐々木玲仁(大学院人間環境学研究院・准教授)
中藤哲也(情報基盤研究開発センター・助教)
古川勝彦(学術研究・産学官連携本部・副本部長、教授)
吉原雅子(大学院人文科学研究院・准教授)


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