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- 2015年6月29日
- 宮本議員の質問(6月10日)
- 衆議院の議事録がアップされるのを待っていたのですが、なかなか更新されないのでこちらに書くことにしました。6月10日の衆院・平和安全特別委員会で共産党の宮本徹議員が、今回の安保法制の議論で頻出する「安全保障環境の・・・続きを読む
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- 2015年6月28日
- 意思決定と専門的意見
- これも数日前にtwitterでいただいていたご意見に対しての回答なのですが、私にとってはとても重要な問いかけでもありましたのでこちらに転載させていただきます。 問いの趣旨としては、安保法制の関連で、憲法学者が専・・・続きを読む
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- 2015年6月27日
- 平和運動は傲慢なのか?
- 先日、ask.fmで質問を受けました。いろいろと考えさせられる内容を含んでいたので、ここで公開したいと思います。囲みの中が質問、以下が私の回答です。 核兵器の根絶運動だとか集団的自衛権反対運動だとか、自分たちの・・・続きを読む
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- 2015年6月26日
- 異分野融合テキストマイニング研究会
- 7月9日に第1回異分野融合テキストマイニング研究会を開催いたします。ここ4か月ほど、部局横断でテキストマイニングについての研究会の準備をしておりまして、ようやくスタートできることになりました!テキストマイニング・・・続きを読む
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- 2015年6月25日
- 遠藤乾「安全保障法制:脅しと安心の配分は?」(毎日新聞)
- 少し古い記事ですが、毎日新聞に掲載された北海道大学の遠藤先生の小論です。先日取り上げた藤原先生や石田先生とはまた別の視点で安保法制の問題を論じています。キーワードは「抑止」と「安全供与」です。 概要としては次の・・・続きを読む
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- 2015年6月24日
- 石田淳「安保法制と関係諸国:誤解と不信を生まぬために」(朝日新聞)
- 東京大学の石田淳先生の朝日新聞でのコラムです。先日の藤原先生に続いて、国際政治学からの非常に示唆的な論考です。要点を掻い摘んで言うと、次の通りです。 ①国家安全保障とは、国家が重きを置く価値に対する脅威を減らす・・・続きを読む
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- 2015年6月23日
- 安保法制懇と集団的自衛権
- 国会では激しい舌戦が続いています。ここのところしばしば報道されていますが、砂川事件の最高裁判決に言及した与党の議論について、その経緯や背景を少し考えてみたいと思います。簡単に言うと、砂川事件の最高裁判決は集団的・・・続きを読む
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- 2015年6月22日
- 藤原帰一「同盟強化より外交力を」(朝日新聞)
- もう先週になってしまいましたが、東京大学の藤原帰一先生が朝日新聞の「時事小言」(6月16日夕刊)に安保法制についての小論を書いておられました。非常にバランスのとれた良い記事でした。 要点を掻い摘んで言えば、①集・・・続きを読む
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- 2015年6月17日
- 「憲法の番人は最高裁であって憲法学者ではない」
- 6月11日の衆議院・憲法審査会での高村副総裁の発言が話題になっています(ニュース報道 国会中継)。「憲法の番人は最高裁であって憲法学者ではない」と言っています。さらに、「私たちは憲法を遵守する義務があり、憲法の・・・続きを読む
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- 2015年6月16日
- 現実主義とリアリズム
- 「現実主義」、「リアリズム」という言葉があります。言葉の意味として考えると、「現実を志向する」ということでしょうか。現実思考を主義(イズム)とするという意味になるかと思います。私は昔から、好んでこの言葉を使う人・・・続きを読む
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- 2015年6月15日
- 安全保障では何が起こるか分からない?
- 国会では安保法制をめぐって与野党の激しい攻防戦が繰り返されています。議場の外に目を向ければ、全国各地で法案反対のデモが行われています。政府の答弁は空転するばかり。内閣支持率は低下し、法案に対する懐疑の声は日に日・・・続きを読む
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- 2015年6月12日
- 阪田雅裕・川口創『「法の番人」内閣法制局の矜持』(大月書店)
- 元内閣法制局長官・阪田雅裕氏へのインタビュー。内閣法制局の組織、人事を概略しながら、憲法9条解釈、自衛隊の海外派遣、集団的自衛権、立憲主義など、安全保障を中心に取り上げています。緊喫の課題について非常に明晰に解・・・続きを読む
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- 2015年6月11日
- 野地秩嘉『イベリコ豚を買いに』(小学館)
- ノン・フィクション。一般書です。ここで学術書以外を紹介するのは初めてではないかと思います。徹底した品質管理により生産されるスペインのイベリコ豚。料理にそもそも疎いのと、普段こういう軽いタッチの本を殆ど読まないこ・・・続きを読む
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- 2015年6月10日
- 吉見俊哉『博覧会の政治学』(講談社、2010年)
- 本書は1992年に中公新書として出版された著作を文庫化したものです。万国博覧会を対象として、その文化表象と権力の問題を課題としています。理論的にはやや古くなった感じは否めませんが、何気ない社会制度や日常のまさざ・・・続きを読む