大学院法学研究院 准教授
大賀 哲

フードマイレージ

2015.11.18

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随分と久しぶりの更新になってしまいましたが、先日10月17日に公開講座「世界のしくみを学ぶワークショップ」の第1弾!フードマイレージを東箱崎公民館で行いました。この講座は例年、東区コミュニティ・ユース事業として行ってきたものなのですが、2015年度は「東区いきいきまちづくり支援事業」として一般にもオープンなかたちで開催しています。今年は11月と12月にもそれぞれ講座を行う予定でおります。

前回の第一弾のテーマはフードマイレージ。日本の食糧自給率はカロリーベースで4割弱。毎日の食生活は海外からの輸入品に依存しています。私たちの毎日の食事がどれくらい遠くからどのくらい運ばれてくるのか(距離×量)を示す単位が「フードマイレージ」です。フードマイレージについては、たとえばフードマイレージとはに非常に分かり解説があります。農林水産省のホームページにも経緯や統計などを踏まえた分りやすい概説が掲載されています。

フードマイレージが高いということはそれだけ輸入品に依存している可能性が高くなりますから、食糧自給率が低ければ低いほど、フードマイレージは高くなるという傾向がうかがわれます(もちろんフードマイレージは量と距離の指標なので、必ずしもフードマイレージの変動と食糧自給率の変動が一致するというわけではありません)。つまり、フードマイレージの問題を考えるということは、輸入品に依存せずに、地産地消を目指していくためにはどのような取り組みをしていかなければならないのかということを意味しています。

この講座では、毎日の食卓に並ぶ食事のフードマイレージを実際に算出し、私たちの食生活がどれほど輸入に依存しているのか?その原因は何か?フードマイレージを減らすためにはどんな取り組みが有効なのかということを考えました。小学生や地域の社会人の皆さんも参加され盛況でした。

次回、第2弾は10月29日(日)貿易ゲームを行う予定です(場所は九州大学国際ホール)。

お申し込みはこちらから!!

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