大学院法学研究院 准教授
大賀 哲

Chicago (1) MPSA

2016.04.19

Palmer House
4月の前半1週間ほどシカゴに出張してきた。前半は中西部政治学会(MPSA: Midwest Political Science Association)に参加するため、後半はシカゴ大学の図書館で調査。

アメリカ政治学会というとAPSA(American Political Science Association)のことだが、アメリカにはMPSAのような地区政治学会が私の知る限り5つある。NPSA(Northeastern Political Science Association)SPSA(Southern Political Science Association)、SWSPA(Southwestern Political Science Association)WPSA(Western Political Science Association)、そしてMPSAである。もしかしたら、もっとあるのかもしれない…。私はMPSA以外行ったことがないし、MPSAもたぶん5年ぶりくらいに来た(院生、助手時代にはよく来ていたのだが最近足が遠のいていた)。さらにこの近くだと、NYPSA(New York State Political Science Association)、New England Political Science Association Pennsylvania Political Science Associationなどもある。たぶんStateレベルだと各州にあるんじゃないだろうか(そんなイメージ)。

で、今回はForeign Policy: China and Greater Asiaというパネルで安保法制の成立過程についてその国内要因と国際要因を分析するというペーパーを発表した。初日の朝一のパネルだったのだが比較的人は来ていて、最初20人くらい、後からどんどん入ってきて最終的には40人くらいではなかったかと思う。アメリカの学会ではよくあることなのだが、報告者5人なので1人あたりの報告時間は10分。これまた当たり前なのだが、計量系の研究が3本、事例研究が私含めて2本。ただ他のパネルなんかも見ると計量系の研究が圧倒的に多い。ただ方法論のパネルが多いので、その中にテキスト分析(量的・質的共に)のパネルも一定数あって、かなり勉強になった。全日程参加して、アジア系、人権系、あとはテキスト分析のパネル等を回った。

学会に全日程参加することは私の場合かなり少ないのだが、今回は結構ゆっくり回れた印象。会場はPalmer House(↑上の写真)という超豪華ホテルで過去のMPSAだったりISA(International Studies Association)の会場だったりしたので、実は来るのは何度目か。日本人研究者の方々と会食をしたり、コロンビア大学関係者で会食をしたり、最終日の前日にはわりと豪華なレセプションがあって参加してきた。日本の大学にいると4月上旬というのはかなり微妙な時期なのだが、日程が合えば是非また来てみたい。

 

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