2016.10.31
先週末、SIPA(School of International and Public Affairs)でBeyond the “San Francisco System”: Seeking a Peace Regime in East Asiaというシンポジウムがあって、面白そうなので出てみた(ウェブサイトはこちら)。
1日目がシンポジウムのメインで、サンフランシスコ体制から日中韓の東アジア国際関係を考えるという趣旨で、日本・中国・韓国からそれぞれスピーカーを招聘。パネル1が歴史学と国際法学からサンフランシスコ平和条約を考える、パネル2が国際関係からサンフランシスコ体制を考える、パネル3が領土と記憶からサンフランシスコ体制を考える、パネル4が遺産としてのサンフランシスコ体制。個々の報告はとても面白かったのだが、全体の趣旨というか「なぜサンフランシスコ体制?」っていう部分の言及があまりなかったし、個々の方向でもとくに意識されているような感じでもなかったのでそこが少し残念だった…。あと仕切りがコロンビアの韓国研究の先生方だったので仕方ない面もあるのだが、韓国人スピーカーがちょっと多すぎるかもと思ったのと、もう少しアメリカ人研究者を報告者にしてアメリカの視点からの議論があっても良かったような気がした。ただ、個人的な興味もあり、パネル3,4はとても楽しめた。
そういえばジョージ・ワシントン大学のDaqing Yang先生と再会(おそらく!?3年ぶりくらい)。パネル3でYang先生がMemory Regime(歴史と記憶の問題を解決するための多国間レジーム)について言及されていたことと、Yong-Ho Kim氏(Academy of Korean Studies)が東アジアの市民社会という文脈でCivil Asiaという概念を使われていたのでそれが興味深かった。
2日目はPublicationと次回のシンポジウムについてのオープン・ディスカッション。シンポジウムの運営のやり方としてはとても参考になった(というか、この手の話し合い結構出ていると思うのだが、Publicationと次回の予定とかは誰かがイニシアティブをとらないと物事決まらない…。あと本にするならもう少し一貫性が…とか考えていた)。
ちなみに来年は中国の武漢で開催予定とのこと(会議でそう決まっていた!)