大学院法学研究院 准教授
大賀 哲

Asian Views on America’s Role in Asia

2016.11.17

Asian Views on America's Role in Asia
 
最近この手のイベントが多い気がするのだが、Asian Views on America’s Role in Asiaというセミナーに行ってきた。なかなかの豪華メンバーである。ちなみにコロンビアのAndrew Nathan教授というのは私の受入教員。

David D. Arnold, President and Chief Executive Officer, The Asia Foundation
Ellen L. Frost, Senior Advisor & Fellow, East West Center
Eugenia Lean, Director, Weatherhead East Asian Institute, Columbia University
Xiaobo Lü, Professor of Political Science, Barnard College
C. Raja Mohan, Director of the India Center, Carnegie Endowment for International Peace
Ann Marie Murphy, Associate Professor, School of Diplomacy and International Relations, Seton Hall University
Andrew J. Nathan, Class of 1919 Professor of Political Science, Columbia University
Thitinan Pongsudhirak, Professor and Executive Director, Institute of Security and International Studies, Chulalongkorn University
Steven Wilkinson, Nilekani Professor of India and South Asian Studies, Yale University
Yoon Young-kwan, Professor Emeritus, Seoul National University

やはり、というか時節柄、トランプ体制とTPPが今後どうなるかという話が多かった。あと個人的に面白いと思った論点としては以下のようなものがあった。

  • ● トランプ体制で中国やロシアとのBalance(勢力均衡)がどう変わるか。アジア太平洋の秩序の在り方(ゲームのルール)が変わるのではないか?
  • ● アジアにおける日本の経済的役割については期待が大きいが、安全保障面での貢献には危惧する声が多いこともまた事実。歴史認識問題も含めてそれをどう調整するか?
  • ● 東アジア・サミットとも関係するが、インド(南アジア)を含めたインド太平洋(Indo Pacific)関係をどのように考えるべきか?
  • ● 環境問題。アメリカ、中国、ロシアといった大国がいずれも環境問題に消極的なのでそれがアジア太平洋の国際秩序に与える影響をどのように考えるべきか?
  • ● アメリカがオバマ政権以来のリバランス政策を維持したとして、東南アジアや中国との間で民主主義・人権・法の支配をめぐる対立・軋轢がおそらく生まれるだろう。それをどのように調整・安定化させるか?

インド太平洋の論点は9月にパリの国際会議に行ったときにも韓国の研究者が取り上げていたので、これは結構面白い論点なのかもしれない(日本だとあまり取り上げられないが…)。あとちょうどいま共同研究を始めたばかりなのだけど、人権問題との絡みも今後重要になってくるだろう。複数の国の複数の分野の立場からトランプ以降の地域秩序を考えるという意味で非常に刺激的だった。

 
20161117-2

 


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