大学院法学研究院 准教授
大賀 哲

ご報告「テキストマイニングとデジタル・ヒューマニティーズ」

2016.03.17

テキストマイニングとデジタル・ヒューマニティーズ

 
1月30日に「テキストマイニングとデジタル・ヒューマニティーズ」というシンポジウムを行いました。遅ればせながら、ご報告です。このシンポジウムは九州大学異分野融合テキストマイニング研究会の第4回研究会として開催されたもので、テキストマイニング(以下、TM)の先行事例、活用事例を検証し、その上でデジタル・ヒューマニティーズ(以下、DH)におけるTMの意義や課題を探っていこうということを趣旨としていました(テキストマイニングやデジタル・ヒューマニティーズについてはこちらのエントリーをご参照ください)。つまり、TMによってどのように研究の領野が拡がるのかを検討し、さらにDHにおいてTMの手法や技法を活かす余地があるのか、あるとすればそこにはどのような可能性と課題があるのか、ということを考えるというわけです

シンポジウムは3部構成で、第Ⅰ部はTMのフリーソフト(KH Coder)を開発した立命館大学准教授・樋口耕一氏による入門講座、第Ⅱ部は同じく立命館大学文学部教授・田中省作氏によるTMの事例研究、第Ⅲ部は人文情報学研究所主席研究員・永﨑研宣氏によるDHにおけるTMの活用とその課題についての講演。前半の講演ではTMの入門講座と事例研究がなされTM技術を実際の研究にどのように活かすのかということが中心になっていたかと思います。その上で、後半の講演ではDHに対象を絞り、DHの中でのTMの活用とその課題が論じられていました。

シンポジウムには100人以上の方々にご参加いただきまして、質疑応答も活発でした。なお、当日の報告資料はこちらにあります。ご笑覧ください。

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