大学院法学研究院 准教授
大賀 哲

【ゼミ生向け】「フィンランドの五年生がまとめた議論のルール」

2015.05.11

20150511さてさて、あっという間に、本当にあっという間にGWが終わってしまいました。なかだるみの時期というか、五月病の時期ですが、気を引き締めてまいりましょう!(自戒を込めて)。ゼミの中でも紹介しましたが、「フィンランドの五年生がまとめた議論のルール」です!ゼミのほうはまだグループワークが中心で本格的な議論には入っていないと思いますが、以下ご留意ください。

 

1.他人の発言をさえぎらない

2.話すときは、だらだらとしゃべらない

3.話すときに、怒ったり泣いたりしない

4.わからないことがあったら、すぐに質問する

5.話を聞くときは、話している人の目を見る

6.話を聞くときは、他のことをしない

7.最後まで、きちんと話を聞く

8.議論が台無しになるようなことを言わない

9.どのような意見であっても、間違いと決めつけない

10.議論が終わったら、議論の内容の話はしない

基本的には1,2,4,5あたりが重要なんですが、私がとくに必要だと思うのは「9.どのような意見であっても、間違いと決めつけない」ということです。自分の意見と異なっていても最初から間違いと決めつけない。間違いだったとしても、どうすれば(どういう条件ならば)その意見が成り立つのかを考える!この発想は大事です。あとは議論しているときに、単に批判、反論するのではなく何故合意できないのか?どういう条件であれば合意できるのか?を考えると、議論のクオリティも深まっていくのではないかと思います。

いずれもかなり大事な大原則です。文字列だけを見たら「そんなの当たり前じゃん!」とか言ってしまいそうになりますが、改めて考えてみると、(こんなことすら)結構できてない自分に気づかされるのかもしれません。何事も振り返りと反復は大切です。ちなみに、図解 フィンランド・メソッド入門という本もあるようです。ご興味あれば!


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